● 月をひとつしか持っていない地球は,幸せだろうか? と天文学者は考えました。いくら考えても結論は出なかったのですが,遊びに来た少女は155φの望遠鏡をのぞきながらつぶやきました。「大切な人がひとりいれば,寂しさはなくなるものです。かえって,ふたりいるよりもよいでしょう?」。 ●
quote:見つかった土星のふたつの小さな衛星は,大きな発見かもしれない。土星探査機カッシーニは,土星を回る未知の小さな月をふたつ発見した。その衛星は直径3kmと直径4km,土星の中心から21万1千km以内を回っている。土星には過去に31個の月がみつかっており,32,33個目になる。木星は5ダース(60個),天王星は21個,海王星は11個,火星は2個,地球は1個の月を持っている。
● 失恋をした少女は,夜空を見上げてちょっとがっかりしました。いつもベッドの中でふたりで見上げていたのに,もう彼はとなりにいません。でも月は,そんな少女の気持ちを本当は知っていて,だからきょうの夜空には半月がいるのです。 ● 彼女の自慢は,土星の31個の月の名前も,木星の60個の月の名前も,全部いえることでした。ですが,それは自分が寂しいからだと知っている彼女は,決してそのことを誰にも云えないのでした。 ●
● Winnyで月を落とそうと思っている女の子がいました。ものすごい被参照量なのに,いつまでもさっぱり落ちてきません。仕方なく猫先生に相談すると,あっさり云われました。「月を手に入れようなんて,とんでもありません。月はいつでもそこにありますが,独り占めをできないものの象徴なのです」。 ● 少女が大切にしていた月のペンダントをなくしたのは,まだ暑い夏の日。秋の日暮れを感じたころ,土星に新しい月がふたつみつかりました。「ひとつはわたしのペンダント,もうひとつは,わたしにペンダントをくれた初恋の彼のもの。彼は夏の日に海に潜って死んだけど,海の底では月の光がみえると云うし」。少女は土星の新しい月を,自分と彼の名で呼ぶことにしました。 ● (NASAのサイトにある発見衛星のアニメGIF,ちぃせぇ…)
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